ニノウデ

――コンコン

「けんじ部屋入るよ〜?」

「どーぞー」



部屋に入るとけんじはゲームなんかしてなかった。机の上で必死に何かを書いていた。



私が覗き込むとけんじは慌てて隠した



「ラブレターでも書いてんの?」


私がちゃかすとけんじは呆れ顔でため息をついた


「違うよ、あと3ヶ月どうやって過ごしたらいいから計画立ててたねの」


私はびっくりした。
けんじはとても前向きで、現実から目を背けないんだ。



二度寝で現実逃避してる後ろ向きな私とは違うんだ……



“地球がもうすぐなくなるなんて私の人生どんな安っぽい漫画なんだよ!!”って思ったけど




実際こうなってしまったら否定しようがないんだね……



私は残された時間で何ができるんだろ
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