ニノウデ


――地球消滅まであと87日


今日はガズヤとのデート。なんだか不思議……



付き合ったとはいうものの、以前と何も変わってない気がする。



彼氏彼女の関係成立してるのかな?



――ガズヤとファミレスでランチ


「渚…今日はやけに静かだね。」



「だって……ガズヤは地球が無くなるかもしれないのに平気なの?」



ガズヤは聞こえてないような感じで、目玉焼きハンバーグをガツガツ食べた。



「……ガズヤ?聞いてる?」


ガズヤは、じっと私を見つめてゆっくり箸を置いた。



「びっくりしたけど、まぁ3日間も悩めば諦めもつくでしょ。あと87日の1日でも多く渚と一緒にいたいって思った。」



『そんなんでいいなのか!?』って正直思っちゃったけど、口には出せない



私はガズヤに返す言葉を一生懸命探した。
私はガズヤみたいに考えてなかったから焦った。


「私も1日も無駄にしたくない。…沢山一緒に過ごそうー!」



ガズヤは満足そうにハンバーグを食べ始めた。


どんなに悲しくてもお腹は減るもんね
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