ニノウデ
少年
――今日もいい天気
学校行くにはもったいない
屋根の上でのんびり昼寝したい
しかし理事長の息子であるおれは、行かないわけにはいかない
両親が離婚して5年
母親な引き取られたおれに私立高校の理事長をやっている父親から手紙が届いた
『よう!息子げんきか?お前も来年は高校生になるだろ。よかったら…高校3年間だけでいいから父さんと暮らさないか?』
最初は
『今更なに勝手な事を言ってるんだ親父は…』
――…と思ったが、
クラスメイトにフラれた傷を癒すには調度いい
そしておれは高校の2年になった春にこの学校に転校してきた。
最初は転校なんかやめとけばよかったと思ったが
あいつに会えたとき
転校が運命のようにさえ感じた