【短編】空より広く、海より深く
微妙な間柄に
みのりが何か
言うことはなかった。

いろんな感情を共有して
2人だけの時間を
過ごしてきた。

それは小さい頃から
ずっと長い間。


自分がこの時間を大切に
思うようにみのりも
また同じように
思っていると思っていた。

そういえば
みのりが結婚という言葉を
口にしたのはあれが
初めてだったように思う。

あの後
カフェに行って
何の話をしたか記憶にない。



< 34 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop