【短編】空より広く、海より深く
春から本格的にはじめる為
いろんな取引先を回り
挨拶に発注に
とにかく色々なものに
追われる日々だった。

あの日どういう経緯で
会おうとなったのかも
覚えてない。

年始に一緒に初詣に行き
それ以来
会うのは久々だった。

時間を空けて
翌日の昼過ぎまで一緒にいた。

カフェで遅めの昼食をとり
駅で用事があるというみのりを
駅まで送った。


別段変わった様子もなく
何も思うことなく別れた。

「はぁ~~」


そこまで考えて
門倉はため息をついた。




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