無気力キューピット
可能性とミッション
「ここに大天使様が・・・?」
私は目を点にしてハートや星で飾られた
キラキラとしたピンクの扉を指さした。
「・・・違う。こっちの扉だ。こっちは
大天使の孫のルアの部屋だ」
「そう・・・ですよね」
リョウさんは、当たり前だといって
ピンクの扉の横にある赤と金色の立派な
扉をノックし、間もあけずに開いた。
大天使様とはどんな人なんだろう?
大天使、というくらいだからきっと
大きくて、立派なひげを蓄えて、堂々と
した人なんだろうな、と勝手にイメージ
を膨らませた。
扉は古臭いギギギという音と共に、
ゆっくりと開いた。
「失礼しま・・・」
私は、目を凝らした。
大きな部屋に大きなイス。そしてその
イスにちょこんと座る長い白ひげを
蓄えた小さな小さなおじいさん。
私は思わずおじいさんとリョウさんの
目を交互に見た。
「・・・あぁ」
リョウさんは静かにうなずいた。
その、まさかであった。
「えっ・・・」
私がそういうと、おじいさんがムッと
顔をしかめた。
「えっとはなんじゃ、えっとは。わし
がまさしく大天使ミカエルじゃ。
えらいんだぞ」
「ご・・・ごめんなさい」
「ま、いいじゃろ」
大天使様はそういうといきなりさっと
立ち上がり、その身長に似合わない
長い白ひげをなでながら、来なさいと
私とリョウさんを呼んだ。
「お前さんが日和じゃな」
大天使様は目を細め、私をじっと見た。
「はい、そうです・・・」
「お前さんはここに来るまでに、何度か
生きたい、と思ったな」
単純な、でも複雑な質問であった。
「はい・・・。思いました」
「それは、叶うかもしれん」
大天使様はうんうんとうなずきながら
確かに、そういった。
「ここに大天使様が・・・?」
私は目を点にしてハートや星で飾られた
キラキラとしたピンクの扉を指さした。
「・・・違う。こっちの扉だ。こっちは
大天使の孫のルアの部屋だ」
「そう・・・ですよね」
リョウさんは、当たり前だといって
ピンクの扉の横にある赤と金色の立派な
扉をノックし、間もあけずに開いた。
大天使様とはどんな人なんだろう?
大天使、というくらいだからきっと
大きくて、立派なひげを蓄えて、堂々と
した人なんだろうな、と勝手にイメージ
を膨らませた。
扉は古臭いギギギという音と共に、
ゆっくりと開いた。
「失礼しま・・・」
私は、目を凝らした。
大きな部屋に大きなイス。そしてその
イスにちょこんと座る長い白ひげを
蓄えた小さな小さなおじいさん。
私は思わずおじいさんとリョウさんの
目を交互に見た。
「・・・あぁ」
リョウさんは静かにうなずいた。
その、まさかであった。
「えっ・・・」
私がそういうと、おじいさんがムッと
顔をしかめた。
「えっとはなんじゃ、えっとは。わし
がまさしく大天使ミカエルじゃ。
えらいんだぞ」
「ご・・・ごめんなさい」
「ま、いいじゃろ」
大天使様はそういうといきなりさっと
立ち上がり、その身長に似合わない
長い白ひげをなでながら、来なさいと
私とリョウさんを呼んだ。
「お前さんが日和じゃな」
大天使様は目を細め、私をじっと見た。
「はい、そうです・・・」
「お前さんはここに来るまでに、何度か
生きたい、と思ったな」
単純な、でも複雑な質問であった。
「はい・・・。思いました」
「それは、叶うかもしれん」
大天使様はうんうんとうなずきながら
確かに、そういった。