死亡宣告
『じゃあ平原の席は…春野のとなりだな』

指差された方向をみると…

茶色い髪、そしてメイクもしている。

ちょっとギャル系だった。

あー…。一番苦手なタイプの子だ…

と思いながらそっちに向かった。

席についたとたん、

「あたし春野 里子。よろしくゥ」

そういってピースをしてきた。

「あ、うん。よろしく…」

「そんな緊張しなくてもいいのに。あたしのことは里子でいいから。今日からうちらのグループおいでよ!美緒ちゃん可愛いし、大歓迎!!」

いきなりそう言われて戸惑った。

でも嬉しかった。

今まで誰かに誘われたことなんて、

なかったから。

「えッ…いいの…?私が入って…」

「もち!うちが認める!」

「…ありがとう…。あ、私のことは美緒でいいよ。こっちこそ、よろしくねッ」


美緒は里子と友達になれて、本当に嬉しかった。


これから何が起こるかなんて、

このときの美緒は考えもしていなかった…




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