マフラーよりも。手袋よりも。
チャイムがなって席に着く。

「うきゃー♪どーしよ、沙羅~。イケメンだったら好きになるかもぉ」

前な席の香織が後ろを向いて私に話し掛ける。


「おいー。吉田のこと、そう簡単に諦めきれないくせにー」

香織は、吉田を追い掛けてこの高校な入学し、何回かコクって、全て振られている。


「まーねー。どーせ沙羅も信太郎のこと諦めてないんでしょー?」

「ははっ。まあ、半年好きでなかなか告白できなかったのに、あっちから告白なんて…本当その時は嬉しくてさあ~。

でも、半年しか付き合えなくて……足して1年。

2日で忘れられるほど、私は軽くないよ」


「うんうん」


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