マフラーよりも。手袋よりも。
信太郎の告白で付き合ったのに、信太郎から別れ切り出しちゃうなんてね…!

私、よっぽどダメな女なのかなあ…

でも…こうなることは、薄々気づいていたけどね…


「そっかあ。分かった!」

少しでも信太郎の彼女でいれて…凄く嬉しかったよ―


「ごめん…俺……」

「あ! 学校着いたよ!」

これ以上信太郎の隣にいると泣いてしまいそうだから、私は、信太郎の言葉を遮った。


「じゃーね! ……さよなら……」


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