おばかに恋する性悪王子
続く沈黙。
ぶっちゃけ、すっごくきつい。
話し掛けても、「うん。」とか「しらね。」ぐらいしか言わないし!!
結局、先生が来たのは沖谷准夜があたしの部屋に来てから20分後だった。
「すまんのぅ。遅れてしもぅた。」
そう言って入って来たのは、若干息切れしたおじいさん先生だった。
「あのー…どちら様ですか??」
「ふぇ??」
「だからあのー…どちら様??」
「はいっ??」
「だーかーらー!!どちら様ですかっ!!」
すごいイラッときたのは、内に秘めておこう。
「おぉ、すまんすまん。わしゃ、この学校建設時に設計を任せられたじいさんさ。気軽におじいちゃんと呼んでくれ。」
「おじいさんはどうしてここに?」
「………。」
「あの、おじいさーん??」
「………。」
「………おじいちゃん??」
「??なんか言ったかのぅ??」
なんかこのおじいちゃん………めんどくさっ!!
とりあえず、早く終わらせて休みたい!!
あたしは、大きな声を出しながら、一つ一つおじいちゃんに聞いていくことにした。
.