おばかに恋する性悪王子


「ふぁぁ〜」


あくびをしながら、カーテンを開ける。



准への気持ちに気付いてからの初日。


今日もいつも通りの朝。
…をむかえるはずだったのに

なんでこーなるのかな…??








学校に行くと、沙菜がいた。


「おはよ、沙菜!昨日はありがと!!」


「あっ、留茅おはよう!!
今日から、体育祭の本格的な準備だね!」


「えっ、嘘!?そうだったっけ??」


「昨日先生が言ってたじゃん。」



………そういえばそんな気がしなくもない…



「お前、寝てたもんな。」



そうそう、寝てたんだった!!……って、


「怜っ!?」



いきなりあたしの背後に現れたのは、
中沢怜。
あたしの少ない男友達の中の一人。



「なんだよ…朝っぱらから。留茅はうるさいな…」


「いきなり、背後に現れるからじゃん!びっくりしたんだから!」



「わりーな。ところでおまえら、知らないだろ!」



「なにが?」



もったいぶって話そうとしない怜。

早く言えっつーの!!









< 29 / 86 >

この作品をシェア

pagetop