おばかに恋する性悪王子
「ふぁぁ〜」
あくびをしながら、カーテンを開ける。
准への気持ちに気付いてからの初日。
今日もいつも通りの朝。
…をむかえるはずだったのに
なんでこーなるのかな…??
学校に行くと、沙菜がいた。
「おはよ、沙菜!昨日はありがと!!」
「あっ、留茅おはよう!!
今日から、体育祭の本格的な準備だね!」
「えっ、嘘!?そうだったっけ??」
「昨日先生が言ってたじゃん。」
………そういえばそんな気がしなくもない…
「お前、寝てたもんな。」
そうそう、寝てたんだった!!……って、
「怜っ!?」
いきなりあたしの背後に現れたのは、
中沢怜。
あたしの少ない男友達の中の一人。
「なんだよ…朝っぱらから。留茅はうるさいな…」
「いきなり、背後に現れるからじゃん!びっくりしたんだから!」
「わりーな。ところでおまえら、知らないだろ!」
「なにが?」
もったいぶって話そうとしない怜。
早く言えっつーの!!
.