おばかに恋する性悪王子
さいど:性悪王子
昨日、ちょっとした悪戯心で留茅って名前の書いてあるプリンを食べてみた。
それに気づいた留茅は、めちゃくちゃ怒って、それから口をきいてくれなかった。
朝になっても、いつもなら起こしに来るのに、全然来ないし、朝ご飯もお弁当も置いてなくって、普段一緒に行っている学校も、今日は1人で行った。
学校につくまでの道のりが、留茅がいないだけで長く感じて、素直に寂しいと思った。
それから学校について謝ろうと思ったのに、教室に入って見たのは、怜と仲良く喋ってる留茅だった。
しかも、怜は教室に入った俺を見て、含み笑いしてやがる。
ムカつく……。
怜と楽しそうに喋っている留茅にも、怜にも。
だから俺は、癪だけど朝のHRが始まるまで、おれが1番頼りに出来る男である圭也に相談しに行った。
どうやって仲直りすればいいのか。
そして、留茅が怜と仲良く喋っている事にムカつく、この気持ちについてを。
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