おばかに恋する性悪王子
「あっ、そういえば、准夜が留茅ちゃんに謝りたいって言ってたよ。」
准が?
あの俺様がだよ?
「嘘っ!?」
「本当。あっ、でも、今行った事は秘密だからな。俺が怒られる。」
二カッと悪戯が成功したみたいに笑う圭也くん。
そうだよね…
「教えてくれてありがとう!」
「おう!あと、俺の事は圭也でいいからさ!」
なんか話してて親しみが沸くなぁ。
と思いつつ「了解っ」と返事をすると、始まった会議に耳を傾けた。
「終わったー!!じゃあ、帰ろっか?」
終わってすぐ帰ろうとするあたし。
なぜか今無性に准に会いたかった。
「俺、この後先生に呼ばれてるから、先帰っていいよ。」
「わかった。じゃあ、また明日ね!」
「おう!」
こうしてあたしは1人で放課後の学校を歩いていたんだけど……
「こわっ…」
怖すぎて、走って教室に鞄を取りに行ったんだ。
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