おばかに恋する性悪王子



次の日は、また喧嘩する前のあたしたちに戻っていた。






「ほら、准起きてよ!早くしないと、准の好きなホットケーキ食べちゃうよ?」






「ホットケーキ?食う!」




飛び起きた准はあたしよりも早くリビングに行って、ホットケーキを食べている。






「おい!留茅!牛乳持って来い!!」




来たよ……俺様発言。





「はい、どうぞ。」




准が食べ終わって歯を磨くまで、あたしは食器を洗って待つ。






「ほら、行くよ准!」





そんな感じで、昨日のことが嘘みたいに、あたしたちは寮を出たんだ。









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