おばかに恋する性悪王子


学校につけば、沙菜と圭也が楽しそうに話していた。


「おはよ〜!」




「留茅ぃ〜!!今日から、体育祭のための全日準備だね!」





そうだ!パレードの衣装を作るんだ!




「あたしたちのクラスは人魚姫だって!!」





人魚姫かぁ……





「おまえは心配しなくても人魚姫には選ばれないだろうけどな」




「確かにそうだけどさー、ひどくない?准?」




誰だって、お姫様といえば、1度はやってみたいもんじゃんかっ!!



「もしかしたら、魔女役の衣装かもよ?」





准……


「准はどーせそこら辺にいる町人AとかBとかでしょ?」




「まぁまぁ、二人とも。もしかしたら人魚姫と王子様かもよ?」





沙菜がいうけど…

「俺が王子なのは当たり前だな。」






こういうことを自分で言っちゃう准が……ねぇ?





見ててイタいわ。







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