おばかに恋する性悪王子


夜になって。




「留〜茅〜!!!」




「うわぁっ!なに?沙菜!?」



いきなり後ろから抱き着かれて慌てていると、沙菜がそわそわしながら嬉しそうに話してきた。




「今日、夜部屋に遊びに来ないかって誘われちゃった!」




「誰にっ!?」






「……圭也。」




沙菜ちゃんは圭也くんに誘われた模様です。





そういえば、沙菜は圭也が好きだったような…






「よかったじゃん!」





もしかして、両思いなんじゃないのかな〜とか思っていると、




「というわけで、一緒についてきてね!」




……………??




「はぁっ!??」




散々反論したけど、お互い協力ね!!協力!!と言葉を返された。





というわけで、あたしは沙菜の付き添いで、俊と圭也の部屋に行くことになったんだ。





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