おばかに恋する性悪王子


「――留、留茅っ!!どこいきやがった、あいつ。」



文句を言いながら大声であたしを呼ぶ准。


走り回ったのか、息を切らしながら汗を拭っている。


「留茅っ!!出てこい、この糞ちびっ!!」



「だれが糞ちびだーっ!!」


准のムカつく言葉につられてついつい飛びだしてしまった。



っ、あたしの馬鹿っ!!



准と目が会うと、一目散に逃げ出した。





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