おばかに恋する性悪王子



「おいっ、待てよ馬鹿!!」



「待てと言われて待つ馬鹿なんているわけないでしょっ、バーカッ!!」



反論しながら逃げ回るあたし。



結構な距離を逃げ回ったけれど、やはり最後は男と女。



体力の差で追いつかれてしまった。



ぐいっとひかれる腕。


バランスを崩して後ろによろけると、准の胸にあたった。




「離してよっ!!ってか、離せよ馬鹿っ!!」


「さっきから馬鹿馬鹿うっせーんだよ!!俺より馬鹿なくせしてこのちびっ!!」




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