おばかに恋する性悪王子


でも、甘かったみてーだ。
てか、俺の言い方が悪かったんだと思う。



「あたしはあたしのものだしっ!!勝手に人を物扱いしないでよ!!准の馬鹿っ!!」


そう言って、留茅は走っていったんだ。



「くそっ!!」

俺はコンビニの壁を叩くと、項垂れるような姿勢のまま考えた。



ここらへんって、不審者多いんじゃなかったか!?



振り向くと、留茅はもう見えない。



「あのっ、馬鹿っ。」



俺は宿屋の方に行ったと思われる留茅を追いかけて走って行ったんだ。





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