おばかに恋する性悪王子
「では、寮について説明するぞー」
担任の細川先生(男でめちゃ細い結構美形な先生)
が寮について説明しだした。
そーいや、VIPってなんだ??
後で質問しよー…っと、ボーっと聞いていたら
「VIPはこのクラスだと…碧伊と沖谷か。
隣部屋だぞ。お隣りさんなんだから、お互い協力しあって生活しろよな。」
what??
え、意味不!!
寮ってふつー男女別れてるもんじゃないの!?
あたしは慌てて、先生に講義した。
「せせせせ先生っ!!ふつー寮って男女別れてるもんなんじゃないんですかっ!?
嫌ですよあたし!!
というか、そもそもVIPって何ですか!?」
「おぅ、安心しろ碧伊!!
この学校も男女ちゃんと別れてるぞ?VIP以外はな!
VIPについては、朝机に置いてあった冊子に書いてあるだろ。よく読めよばか。」
…ばかとは失礼な!!
これでも一応、このクラスの特待生なんだぞ!!
先生が生徒にそんなこと言っていいのか!?
心の中で文句を言いつつも、口に出さず、無言で冊子を開く留茅。
ペラペラとめくっていくと、寮説明のページにたどり着いた。
〜寮〜
我が校の寮は、3つある。
基本的に、生徒は男女別れ、それぞれの寮に住んでもらう。
しかし、特待生である各クラス男女1名ずつはVIPという寮に住んでもらう。
VIPは、これから世界のトップへ羽ばたいていくであろう我が校の成績トップの者に与えられ、他の寮とは比べものにならないほどの待遇が待っている。
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