おばかに恋する性悪王子



「ちびを馬鹿にするなっ!!てか、あたしのことなんてほっといてよ!!」


逃げようともがくけど、もう逃がさねーよ。

俺は両腕で留茅の体を抱きしめた。



「おまえこんな時間に一人で歩いてたら危ないに決まってんだろ!!ここらへん不審者多いんだぞっ!!
変態親父にでも捕まったら…。」


「別に、あたしがどーなろうとあたしの勝手じゃん!!」


勝手か…
そうだよな。おまえにとっちゃ、俺の言動は身勝手だよな。

でも…


「俺が嫌なんだよっ!!」





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