咲いても、枯れても1~サクラ色~
『───さくらっっ!!!!!』
少し気にくわない顔で、私を見つめる。
あら、またやってしまった?
『あはははは…』
どうしようもなく、とにかく笑ってごまかす。
……無理よね。
『さくらは、そいつが好きなのか?』
“そいつ”
海斗。
『そ、そんなあ!!!!あり得ない!!むしろ、大嫌いよ!!』
大嫌い?
ま、そこまで、嫌いって訳じゃないけれど…。
むかつくだけで。
“好きじゃない”と主張するため、仕方ない。