咲いても、枯れても1~サクラ色~




『それでも…!!!!そんなにさくらと、さくらの傍に居られることが…ものすごく…!!!!』



抱きしめられる。


水色に。




紫色に、黒に。





『羨ましくて、ずるくて、たまらない…!!!!!!』




ねえ、それは。




嫉妬なの?



貴方の纏うオーラが、いつもと違う。





──────黒。






嫉妬をしてくれているのなら、ものすごく嬉しい。



けれど、その嫉妬で貴方のオーラを汚さないで。




一向に薄れない黒、なんかで。







『白純美』





本当の名を呼ばれて、心臓が驚く。




ああ、この気持ちは。





同じように一向に薄れない。



これは赤ね。





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