咲いても、枯れても1~サクラ色~
『白純美様は、可愛らしいですね』
唐突に言われた言葉に、動揺を隠せない。
よ、よよ頼稜さん!!!!
『拓様のおっしゃる通り、でございます』
ああ、そういうことね。
拓が言ってた、だから?
ん?
拓が頼稜さんに、私が可愛らしい、と?
私の話をしたの?!
『白純美様は、本当に、一人で考え込むことが、多いですね』
その後に、続けて、
『拓様のおっしゃる通り、でございます』
『あ、頼稜さん、拓と…私のこと話したことあるの?』
どうしても、気になってしまう。
もしもあるなら、どんな話をしたの?、と。