咲いても、枯れても1~サクラ色~
『私は、賛成なのですよ』
『え?どういう意味?』
『拓様と白純美様、その御関係にございます』
──────拓と私の関係。
当たり前だけれど、頼稜さんには、バレてたわよね。
あの場所で抱き合っていて、ましてや、今、私が拓の部屋でベッドに座っているのだから。
この関係を、それ以外の何というのかしら。
『頼稜さん、賛成って…』
『私は、拓様の御幸せを心より望んでおります。白純美様をお側に置くのが、拓様の望みなのならば、私もそれを望むまででございます』
きっぱりと言いきった頼稜さんを、じっと見つめる。
拓の一番の味方。
私と拓の、大きな味方。
心強い、と思って。