咲いても、枯れても１～サクラ色～

『私も、お二人のことについては賛成よ。今日、実際に会ってみて、白純美さんのこと、もっと知りたくなったわ』




雅さんはそう言って、にっこりと微笑んでくれた。



嬉しくて、たまらない。





『私も雅も、全面的には賛成ということだ。けれど、一つだけ気にかかる事があるんだよ』




気にかかる事───。




よく分からないけれど、ものすごい不安に駆られた。



どうしようもないことだったら、私の努力では何ともならないことだったらどうしよう。




やっぱり、身分？






『な、何ですか？』



私が尋ねると、拓は私の右手を優しく握ってくれた。



“大丈夫だよ”、と。




それだけで、心の内から、だんだんと安心して行く。






『白純美さんの、年齢についてなんだ』




─────私の、年齢。