咲いても、枯れても1~サクラ色~
『何?俺に対する嫌味?』
『え、なんで?』
秀介くんは呆れたように、深くため息をついた。
『身長。どうせ小さいって言いたいんでしょ?』
そ、そんなこと思って無いわよ!!!!
いや、小さいくらい、とかは思ったけど…嫌味とかそういうつもりでは!!!!
言い返したくても、どう言い返せば良いか分からない。
口をパクパクさせてると、秀介はまた深いため息をついた。
『あんた、顔に出やすいね。しかも、かなり』
顔に出やすい?
なんか、頼稜さんもそんなこと言ってた気がする。
妙に恥ずかしくなって、顔を赤くする。
全て見透かされてるのかしら?
その鋭い瞳で。