咲いても、枯れても1~サクラ色~
『幸運』
秀くんは、淡々と言葉を放つ。
『知ってるわ。だから私、幸せに成れ────』
『私のものに成って』
え?
まさか、秀くんの口からそんな言葉が……!!!!
─────私のものに成って。
まるで、愛の告白じゃない。
その可愛い美形で言われると、ドキドキしちゃうわ。
わあああああ!!!!
もう、どうしたらいいの?
顔が赤くなるのが分かる。
しばらく頭の中で考えてると、それを遮るように、秀くんが言葉を放った。