咲いても、枯れても1~サクラ色~



汚れなき色。



─────白。



鈴ちゃんは、まるで林檎の白い花のよう。




林檎の花言葉は



─────選ばれた恋。





優しい鈴ちゃんには、良い恋をして欲しいと思う。




選ばれた、いえ、自分が選んだ恋を。





『林檎……』



『え?何ですか?』





思わず、考えていた言葉を落としてしまう。




鈴ちゃんの、天然な反応が可愛い。





『林檎、鈴ちゃんって林檎みたいよね』




そう言うと、鈴ちゃんは顔を赤くした。




急に何を、というように目を丸くして。



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