咲いても、枯れても1~サクラ色~
『私、染井吉野ではなく、あなたのサクラ色に染まるわ』
もうこんなにも、好き。
一度たりとも離れたくない。
『もう、離さない。白純美は俺のモノだからな』
ねえ、拓。
この約束を、私は破る気など更々無いわ。
例え、何があろうとも。
破る気は無くても、運命とは皮肉なもの。
こんなにも、好きで、好きで、たまらないのに。
禁断の運命を歩んでしまっている私でも、
貴方は好きで居てくれますか?
16回目の春─────
サクラ色に、恋をした。
【続く】