咲いても、枯れても1~サクラ色~
『ねえ~っ!どうなのよ?』
『何が、よ』
学校に着くと、一時間目で席替えをすることになった。
くじ引き、らしい。
私、運悪いからなあ。
出来れば恵と同じ班が良い。
私の人見知りは酷いから。
恵さえいれば、男子は誰でもいいや。
どうせ話さないしね。
ま、強いて言うならあの三人がいいけど。
…やっぱり、海斗は嫌。
絶対にうるさいし、授業なんかまともに受けられない。
絶対に隣はやめて欲しい。
『海斗くんと、よ。良い感じでしょ?
今朝もラブラブだったし!』
『バカ言わないでよっ!!
てか、恵は私を応援してくれるんじゃなかったの?!』
『応援?してるじゃん!
白純美と海斗くんっ』
やっぱり………!!!!!!
私の勘違いだったのね。
拓と私、なんて。
ニヤニヤと笑う恵に、呆れてしまう。
だから、違うのよ。
私が好きなのは、拓。