咲いても、枯れても1~サクラ色~



『い、いや…あの、その頼稜さんと真優さん?って…』



『あ、そうだった。さくらを見てたら、何の話をしてたのか忘れちゃったよ』


そう言って、ケラケラ笑う。



時々放つ、その言葉。


私に、期待を持たせないでよ。



「期待するな」私の言い聞かせよりも、感情は素直。



胸の高鳴りが、その証拠。





『頼稜と真優は、簡単に言えば、付き人』




あ、あれ??


“将来を誓った人”じゃないの???


そう思って、軽く安堵した。




それより、“付き人”って?



私が知ってる“付き人”って、お相撲さんとか、芸能人の世話をする人なんだけれど。


この人、お相撲さんには見えないし…


ま、まさかこの人!!!!


大富豪とか、そういうんじゃなくて、芸能人?!




ま、まあ、かっこいいし、かなりの美青年だし、あり得なくもない!!!!



< 66 / 279 >

この作品をシェア

pagetop