咲いても、枯れても1~サクラ色~
でも、西条…そんな芸能人いたかしら?
いや!!これから売れっ子になるのかもしれない!!
兄弟で、俳優?
わあああ!!!!
なんて人と知り合いになったんだああああっ!!!!!
『────…ら?』
これこそ、お近づきに、なんて難しい話かもしれない。
なんて人を好きになってしまったんだああああ!!!
『──…くら?!さくら!!!!!』
気づけば目の前で、拓がむっとしていた。
また、ぼっとしてた?
あ。
あれは心の叫びだものね。
どうしよう、と思った時には、拓が私の肩をぐっと掴んでいた。
『た、拓?』
『さくら?お願いだからさ、俺を一人にしないでよ』
へ?!
どう捉えたら良いのか、わからなくて悩む。
『ど、どういう意味?』
動揺が移って、声が揺れた。