咲いても、枯れても1~サクラ色~



『恵、やっぱり何かあったの?白純美ちゃん…ここ最近ずっとこんな…』



『そうなの。なんか最近おかしいのは、分かるんだけど。理由がよくわかんなくて』



『前以上に頭がおかしくなっちまったんだよ』



『海斗が何かしちゃったんじゃないのか?』




『ゆ、ゆゆ佑馬?!何もしてねえよ俺は!!!!こんなやつに、何をするって言うんだよ!!』




『必死に否定するのところが、怪しいぞ?』



『直也までっっ!!!!!!』






──────よし、行こう。




何かぎゃあぎゃあと騒いでるようだったけど、そんなのを後にしてカバンを持つ。



また、行ってみようと思う。



拓のよく行く場所。




あの、桜の世界へ。





『───い!!おい、待てよ』



また、足止め?




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