yume-saki 〜夢咲〜
1 哀
「―――――ですから、―――…」
その日は、文化祭の話し合いをしていた。
なんだか無性にイライラしていた私。
話半分、空を見てた。
「―実行委員長になった妙仲南未です。」
た、え、な、か、み、な、み、
私の、この学校で親友っぽい人。
最初は、話が凄く合うから仲良くなって
だけどなんだか急にイヤになってきたんだ。
彼女と、妙仲南未と居ることが。
(まただ、)
南未はクラス委員だったり、実行委員長だったりなんでも積極的にやりたがる。
嫌がるフリをしながら。
内心、とても嬉しいのだ。
表情でわかる、彼女の気持ち。
(そういうとこ、嫌いだ。)
まるで、自分と正反対だから。
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