愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「なに? 愛姫が考えごと?
…17年も生きっとたら、珍しいこともあるもんやなぁ……。
明日、空から槍降ってくるんとちゃうか」
「…栞は果てしなく失礼やな!!
あたしも考えごとぐらいしますー!!」
「何考えとったん?」
「図書館のデメリットについて」
「………………………………」
あたしが答えてから、2人ともあたしを見つめたまんま、しばし沈黙…。
「……なんよ?
急に黙って…、気持ち悪いなぁ」
「いや、愛姫が珍しく考えごとや思たら、またワケわからんこと考えとるし……。
ほんまに頭大丈夫かな思て」
「愛姫ちゃん………。
図書館のデメリットについて、真剣に眉間に皺寄せながら考える女子高生って、少なくともこの辺では愛姫ちゃんぐらいやと思うわ…」
りょ…涼くんまで………。
しかも、“この辺では”って……。
なんでそんな中途半端なん…?
「涼!!
愛姫について、今さら深く考えたら頭おかしなりそうなるで!!
これ以上、あたしも涼も頭悪なったらヤバイやん?
まぁそれ以上に頭悪い愛姫には失礼やけど……」
「失礼極まりないわっ!!!!!」