愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~



「…涼くんなしやったら、生きていかれへん?」

「うん。
そりゃ当たり前やわ。
今までずっと隣におる当たり前が、急に当たり前やなくなるんやから」



『隣におる当たり前』………



「………いいねぇ…。
新婚夫婦のオノロケですか」

「んもうっ!!!!!
愛姫ったらまだ気ぃ早いってぇー!!!!!!!!!!
籍入れるんは、あと2ヶ月以上先の話なんやからぁー!!!!!」



バシバシあたしを叩きながらも顔はニヤけとる栞。


涼くんの誕生日は6月26日。


…そんな干渉するつもりはあれへんけど、普通は彼女の誕生日とかにせえへんかなぁ?



「涼くんの誕生日でええの?」

「絶対涼の誕生日がいい!!!」

「なんで?」

「だって、涼の誕生日6月26日やろ?
あたしの誕生日、8月2日やもん。
はよ入籍したいやんか」

「…たった2ヶ月足らずでも?」

「『たった2ヶ月足らずでも』ちょっとでもはよ入籍したい。
入籍した暁には、今建ててる新居で同居になるしな♪」



そんな焦るもんかなぁ…。


ってか、同居するんや。


あたしは翡翠くんと同居なんて………

ンフフっ♪




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