愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
涼くんの説明に仰天!!!
目から鱗の新事実発覚!!!!!
(…どこの胡散臭い番組や)
うちの学校の理事長…。
見たことないなぁ…。
あ、入学式で見たかもしらんなぁ。
全然覚えてへんけど。
「あ…、そうや!!!」
そばで聞いとったみたいな翡翠くんと千夏。
千夏がひらめいたようにカバンから取り出したのは、生徒手帳。
「あった…」
「どれどれ!?」
「ここ」
千夏の指差す欄を見ると、そこには【理事長 綾小路梓】の文字が。
「これ…、叔母さんの名前?」
「うん。
綾小路梓(アヤノコウジアズサ)、あたしの叔母」
へぇ………。
また気品溢れる名前やなぁ…。
うちの叔母ちゃんの名前なんか、栗林久里子(クリバヤシクリコ)やで?
もうほんま爆笑やん!!!!!
「なんか貴族みたいな名前やなぁ…」
「うちの母方の家系、元々は京都の公家やったみたいやで。
んで、綾小路って名前なんやと思うわ」
「…あなた生粋の貴族の血ぃ、流れてますやんか」
「言うても、そんなん公家やなんやかんやって、昔の話やしなぁ」
平然とした様子で歩く一行。