愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~



「賛成ー♪」

「遅刻ぐらいで、そんな雷落ちへんやろうしね」



…あっさり、納得?


ありがたかったような、虚しいような………。



「どうしたんー?
愛姫ったら、悲しそうな顔して。
ん?構ってほしい?」

「…調子乗んなよ」

「ドスの効いた愛姫もまたカワイイ~♪」

「……………………………。」



あたしは女の子。


当然、“カワイイ”と褒められて悪い気ぃはせえへん。


ましてや、男の子に言われたなんか奇跡に近い。


慶びの舞とか、踊ると思う。

(心の中で)


…ただ、コイツにだけは………


千夏にだけは…、絶対言われたくない!!!!


だって、千夏に言われたら嫌みにしか聞こえへん。


あんなカワイイ千夏が、あたしにカワイイやなんて、絶対小バカにしてるようにしか聞こえへん。


…せやから、千夏に『カワイイ』って過剰に褒められる度に若干イラッとくる。



「…なぁ、栞………」

「なにー?」

「コイツ…、千夏どっかやして。
顔見ただけでイラつく」

「…『イラつく』やなくて『癒つく』の間違いやないの?」



< 104 / 124 >

この作品をシェア

pagetop