愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~



「…あんたは救い様のない、正真正銘のアホやな。
この花屋敷栞様がワールド・アホ・カップ日本代表に任命したるわ」

「ワールド・アホ・カップって名前だけカッコイイだけやんか!!!
なんで褒めたのにあたしは貶されるんかなぁ…」

「“ありがとう”に対しては、あたしも素直に“どういたしまして”やわ。
………あんたなぁ、詐欺に気ぃつけや」

「…はぁ………?」



ほんまわっけ分からん。


詐欺て、あたしが騙されやすいと?


なんでいきなりそんな話になるんかなぁ…。



「あたしらが走って駆けつけたんは、愛姫が心配やからやなくて。
ただ単に、愛姫がいきなり走り出すから後追ってただけやんか」


「……………………………。」



…ちょー待って。


一回整理してみよ。


あたしがうわーんてなって走り出したんを、栞らが追いかけてきて、それでこけて………



「あぁ!!!
栞らはあたしが心配で駆けつけたんやなくて、元々走っとったんやったな。
そーかそーか」



納得やね。


栞らは駆けつけたんやなくて…



「………って、ひどっ!!!!!」

「ツッコミ遅っ!!!!!」



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