愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「美麗ちゃんも言うとったやろー?
『誰がバナナの皮踏んで死にかけたヤツなんか心配するか』ってな」
…うわぁ………。
さんざんな言われよう。
あたしって一体………?
「そんなん………、ほんまひどい……………!!!」
「冗談やって。
ほら、それより愛姫歩ける?」
サラッと流しあがった…!!!
さらにムカつく!!!!!
「歩けます!!!!!
ご心配いりませんーっ!!!!!」
歩けるしっ!!!!!
学校もう見えてる距離やし。
そう思って、立ち上がると膝に激痛が走った。
反射的に鈍い痛みに顔を歪めて座り込んでしまう。
「…ほらほら、言わんこっちゃないやろ。
涼、愛姫おんぶして学校まで…あっ!!!」
「………なによ?」
ニヤリと怪しげな微笑みを残して栞は言い放った。
「翡翠くぅ~ん♪
愛姫おんぶして学校まで行けるやんなぁ?」
「…え?
あぁ、大丈夫やけど………」
「はい、決定!!!!!」
えぇ!?
翡翠くんに!?
無理やって!!!!!
心臓持たんって!!!!!
「ほら、愛姫翡翠くんとこ行って行って~!!」