愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~



「ちょ………!!!
そんなん無理やって!!!!!」

「ぐだぐだ言わずに乗る!」

「…だって………」



すんなりはい分かりました、やなんて言われへんって!!!!!


チャンスのようなピンチのような………


複雑な心境。



「そんなんずる~~~い!!!!!
兄貴が愛姫をおんぶ?
許されへん!!!!!」

「………出た……………」



出ました。


千夏様のご登場です。



「…千夏くんねぇ、愛姫の恋を応援する気はないの?」

「ない」



…うわぁ………。


なんなの?


いきなり乱入してきて、すごい剣幕。


…でも、怒ってもなんかカワイイ。



「愛姫ちゃん」



小声で翡翠くんがあたしに話しかけてきた。



「なっ…なに………?」



いきなりのことで声が裏返る。


ヤバイ………


心臓ドキドキしすぎや………



「今のうちに乗って」

「えっ…?」



千夏と栞を見ると、まだ2人で言い合っている。


今のうちに乗れと………?


…いいんかな?



「ほら、気づかんうちにはよ乗って」

「…うん!!」



思いきって、素早く乗った。



< 109 / 124 >

この作品をシェア

pagetop