愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
…どうしてこう、みんなあたしに対して失礼なのか………。
「ほら、図書館着いた。
はよ行って帰らな、最近日も短なってきたから暗なるで」
涼くんが先立って、図書館へ入る。
それに続くように入るあたしと栞。
「そーいやさぁ………」
徐に口を開いたかと思いきや、ニヤニヤしとる栞。
これは…、絶対よからぬことを考えとる!!
「なっ…なんよ……?」
「愛姫がさ、この前図書館きた時言うとったやん!!
“あの人カッコイイ”って言うとった人おったやんか!!」
「あー……、そんなこともあったような、なかったような………」
「どんだけ曖昧やねんっ!!」
……いっつも思うねんけどさぁ、なんで栞のツッコミって電光石火の如く、間髪を入れへん鋭いツッコミなんやろ………。
ほんまにプロ並みちゃうか?
ってか、“電光石火の如く”とか、めっちゃ優等生っぽいやん!!
あたしって、実は頭えぇんかな!?
…んなワケないか……。
いっつもテストの点数、ほんまに幻滅的やもん。
四字熟語使ったぐらいで頭えぇ言うとったら、世話ないわ…。