愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
…してしまったおかげで………
以前より取り巻きは倍増。
栞もいらんことしよって!!!!!!
…でも、人って見た目が変わったら性格や口調も結構変わるらしく。
あの引っ込み思案で控え目で、口調もモゴモゴした感じやった翡翠くんも…
今じゃ結構何でも言うし、口調もはっきりしてる。
より、魅力いっぱいになった感じで………
あたしとしては、嬉しいような寂しいような。
でもまぁ確かに、翡翠くんの言う通り。
あたしかて、他の人に翡翠くん盗られたくない。
「…せやなぁ………。
あたしも好きな人盗られたら、めっちゃ嫌やわ」
「やろー?
オレも絶対好きな人盗られたくないもん。
…特に千夏には………」
「え…?」
「…ううん。何もない」
“特に千夏には”………。
どういう…意味………?
千夏に盗られる?
「…好きな人、おるんや?」
「…うん、まぁ………」
「その人のこと、めっちゃ好き?」
「……………好き。
花屋敷さん好きやった時よりも…、何倍も………好き」
「そんな好きなん…?」
「うん」