愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「あれだけ割りきれたのもすごいし、愛姫を背負いながら走るやなんてかなりの重労働やのに」
「…やかましわ!!!!!」
確かに栞みたく細ないけどさ…
最近ちょっと太ってきたけど…
…って、じゃあやしわ!!!!!
「大丈夫やでー?
愛姫はオレが学校までおんぶしていくから」
千夏が乗ってと促すように手をひらひらやっている。
「…あんたに乗るんは気が引け………」
「なんで!?」
おぉ。
「る」まで言わせずツッコミですか。
千夏のくせにやりあがるなぁ。
「だって、男って感じせえへんねんもん。
栞におんぶされとる感じやで?
落ちつかれへんわ…」
「兄貴やったら落ち着ける?」
「うっ………まぁ…ね………」
落ち着けるわけないやろぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!
片想いの人の背中で落ち着けるか!?
しかも、好きな人の話されてやで!?
落ち着けるかぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
「…はぁ………
いいよ、あたしが肩貸すから。
校門まで10m足らずやし」
「へ…?」
“10m足らず”って………
「校門近っ!!!!!」
「今気づいたんかいな」