愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
また自分の中で、ボケツッコミして気落ちしたあたし。
その間にもロビーを進んどったみたいで、エレベーターの手前で涼くんが足を止めた。
涼くんの見つめる先を見ると、エレベーターに貼り紙があった。
【利用者の皆様へ
先日、エレベーターの点検をしたところ、不備が見つかりました。
ご利用なさる皆様の安全を考慮し、しばらく修理を致しますのでエレベーターはご利用になれません。
皆様にはご迷惑をおかけしますが、左横の階段をご利用ください。
大変ご迷惑をおかけしますこと、心よりお詫び申し上げます。
○○○図書館 館長】
そう書かれた張り紙やった。
「えぇ~……、階段で登れってこと?」
「そうみたいやな。
しゃーないやん、はよ登ってしまお」
愚痴を言う栞を宥めながら、涼くんと登り始めた。
あたしも渋々、あとに続いて登り始める。
「涼ぉ~…、ちょっと手ぇ引っ張って~」
「もー、しょうがないなぁ…。
はい、いくで。よいしょ!」
「ありがとー♪
やっぱ涼、めっちゃ好き♪」
「うん、知っとる」