愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~


いろんな後悔が押し寄せてくる。


っていうか……………、



「死にたない━━━━━!!!!!!」



……静かな階段にあたしの叫びがこだました。


周りの人が、あたしが落ちかけとるんを見て、どよめきだす。


…そんなん言うとる暇あったら、助け呼んでください………。



「あっ…愛姫━━━━!!!!!」

「愛姫ちゃん!!!!!」



あたしの叫びを聞いたんか、栞と涼くんが叫んでいる。


2人とも…、今までありがとね。


なんだかんだで楽しかったから………。


絶対あの世でも2人のことは忘れへんから。


下を見ると、もうすぐ地面。


落ちるまで、見てる方は一瞬やったやろうけど、あたしにはえらく長く感じた。


……最期の一瞬やからかな。


オカン、オトン、美麗(妹)、栞、涼くん、その他諸々。。。。。


今までほんまにありがとう…。


そう心で呟いて、あたしは固く目を閉じた━━━。





━━━━ボスッ。


あ、もう落ちたんかな。


意外と死ぬ時って痛ないんやなぁ…。


全っ然どっこも痛ない。


それとも、死んどるから感じひんのかな。


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