愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「……………もしかして、美麗………?」
「もしかせんくても美麗や!!」
噛みつくように怒鳴る、この人は栗林美麗(クリバヤシミレイ)。
中2であたしの妹。
よく“似ても似つかない姉妹”って言われとる。
美麗が生まれた時から毎日見てる姉のあたしとしては、よー分からんけど、この辺じゃ評判の美少女。
“このストレートの長い髪に整った眉に長い睫が瞬くたび揺れ動く大きく開いた瞳、スッと長くて高い鼻に厚くてプックリした唇、そして透き通る白い肌…”がたまらんらしい。
(美麗の彼氏談)
「美麗、そんなつっかからんでも……」
その美麗の隣の超イケメンが藤堂簾(トウドウレン)くん。
美麗と同じ中学の3年で美麗の彼氏。
あたしのことも、“愛姫お姉さん”って慕ってくれる将来の弟。
「あたしらだけじゃなく、美麗ちゃんたちのことまで忘れとるって…、あんたはどこまでアホなんじゃ!!」
…あ、その隣の美男美女カップルさんは栞&涼くんカップルやったんや……。
「いや、せやから気が動転しとって………。
…って、あ!
なんでここにおるん!?」