愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~

出逢い



「……し………」



…は?


“し”?


何が“し”やねん!


意味分からん。



「……り…ば…し……」



なに?


今度は“りばし”?


なんじゃそりゃ。


あたしゃそんな言葉、生まれて初めて聞いたわ。



「…栗林」



…“くりばやし”?


こりゃどっかで聞いたな…。


いや、よー聞いとるような……。


くり…くりばやし………



「あ!あたし栗林やん!」



ガバッと起き上がったあたし。


……あれ?


みんななんかシーンと…



「…って授業中!?」

「そうやなぁ。授業中や。
授業中は寝る時間て教えてもろたことあるか?」



右を振り向くと、国語の教科書片手に中年オヤジが立っとる。



「…あ、ウサかいな」

「………先生様に何て口聞いとんねん。
あとで職員室こい!!」

「はいよ」



あ゙ぁ゙~………。


また帰り職員室かい…。


だるーてしゅーないわ。


まぁもう慣れたもんやけど。


まともに授業聞いたって分からんもんは分からん。


うん。


あたしは正真正銘のアホやもん。


仕方ないって。


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