愛しのDarlingは先生様~好きやねん!~
「………は?
またいきなりワケわからんことを………」
「せやから!!
あたし、図書館で階段から落ちて死んでもうたやん!!
せやのに、なんでみんなここに………?
……もしかして、みんなあたしのあとを追って………!?」
そうやねん!!
死んでもうたあたしのそばに、みんながおるはずあれへん。
せやのに、ここにおるってことは死んだあたしのあとを追って……………
「…姉ちゃんはほんまに救い様のないアホやな。
誰もバナナの皮踏んで死んだ姉ちゃんのあとなんか追いませんー!!」
「じゃあ何でみんなここに…」
「この人が死にかけた愛姫を助けてくれたの!!」
ワケ分からんまま、栞が指差す人を見た。
「またしてもイケメン!?」
「そこちゃうわアホ!!!!!」
…栞の右手の強烈なツッコミを食らいつつ、改めて見てもやっぱしカッコイイ。
「…あの……、失礼ですけど、どちらさんで?」
「あ、申し遅れてごめんね☆
オレ、城取柚希(シロトリユズキ)って言うねん。
たまたま図書館行く途中に、愛姫ちゃん…やっけ?
落ちかかってたから、助けさせてもらった」